お店から出て、海沿いを少し歩いて近くにあったベンチに2人で腰を下ろした。


「もう二度とパフェ食べたくない」

「なんで?おいしかったじゃん」


「おいしかったけど、量がおかしいもん」


もうパフェ見ただけで逃げたくなりそう。トラウマになりそうだよ。


「また食べに行く」

「えぇ、もうわたしはいい……」


言うのをやめた。

もしわたしが行かないと言ってしまったら尊くんはわたし以外の女の子を誘ってしまうんじゃないかって。

よからぬ考えが頭の中をよぎった。



「こ、今度はスイーツバイキング食べに行こうよ!!」


この今度がいつになるかなんて曖昧なのに。それでも、次につなげたい……なんて考えてしまう。


「……気が向いたらね」


ほら、そうやって次を約束してくれない。その曖昧な答え方が、勘違いさせちゃうんだよ。