「ふふっ、ほんと甘いもの好きなんだね」
「うん、好き」
あ、口元にクリームついてる。
それに気づいていないご本人さま。
「口にクリームついてるよ?」
近くにあったおしぼりを手に取って口元を拭いてあげた。
あ、なんか今の恋人っぽいかも。
なんちゃって。
周りから見たらわたしと尊くんは恋人同士に見えたりするのかな?
もしそう見えたら嬉しいなぁ。
***
「うぅ……もう気持ち悪い」
数時間かけて食べた巨大パフェはもうすぐ空っぽになりそう。
もうわたしは限界でございます、ギブアップです。
だけど尊くんは食べるペースを落とさず、見事にすべて食べきった。
お店を出るとき店員さんも驚いた顔をしていた。

