返事のない日記【短編】




 《 月 日》



 瑠美へ。

 これが初めての手紙になるな。

 最初で最後だ。

 多分俺はもうこの家にいれなくなる。

 お前は心配すんな。

 瑠美はなんも気にしなくていい。

 お前にはこれから何十年も人生あんだからよ。


 最後に一つ聞いてほしい。


 お前が初めて俺の家に来たとき、覚えてるか?

 勝手に人んち入るわ寛いでるわ挙げ句の果てに「おかえり」、だぞ?

 まぁ鍵忘れた俺も悪いけど。