ほら……不本意にそんな優しい言葉かけてくれるから…、


好きだって………大好きだって思っちゃうじゃんか。



「……クソ野郎。」


「うえぇぇ!?さらちゃんまでクソ野郎って…!?この前はクソだけだったのに…!」


「ほんと……クソ野郎ですよ。」


「さらちゃぁぁん…。そんな事言わないでよ〜。」



って、先輩に八つ当たりしてもしょうがないんだけど。


泣き顔だった先輩は、一瞬で笑顔に戻ると、



「ね、今日も一緒にお弁当食べようよ。二人がダメなら転校生くん入れて五人で食べよう。」


「ああ、はい…そうですね。一応夜籠と空緒くんにも確認してみます。」


「うん。ありがとう。」



なんか……今は師匠の顔見たくないっていうか…。


昨日のあの光景を思い出すと、やっぱり胸が痛む。


じっくり考えて答えを出すって決めたばかりだけど……どうしても勇気が出ない。