どうしよう。
ここで言葉の選択を間違えたら、私はクラス一の嫌われ者になる。
友達が嫌ってる親友を守ろうとしてふはずなのに、自分は嫌われたくないと立場を必死に守っている。
大事なのは自分自身ではなくて親友だと答えたいけど、心の中で天使と悪魔が戦っていて、答えるのをためらう。
もし自分がクラス内で一番の嫌われ者になっても親友だけは守りたい。
心の中の天使が叫ぶ。
いや、自分が犠牲にならない方法があるならそっちを使って自分の立場をキープさせたほうがいい。
しかし、悪魔も天使に負けじと言葉を言い返す。
守るのは親友か、自分か。
迷いに迷ったあげく、私はこう答えた。
「いや、天気予報じゃ今日は雨が降るって言ってたけど晴れてるなと思って。カバンの中に折りたたみ傘持ってきたけど」
結局、悪魔が勝ってしまった。
だけど、折りたたみ傘を持ってきてよかった。
ほっとひと安心しながら、蘭子にカバンの中に入れていた傘を見せる。
中学のときから使っている水色ベースの花柄の傘。
前まで使っていた傘が壊れたときに叔母さんにすすめられて買ったものだけど、使い勝手がいいことから使っている。
私の手の中の折りたたみ傘を視界に入れた瞬間、蘭子の表情がやわらいだ。
ここで言葉の選択を間違えたら、私はクラス一の嫌われ者になる。
友達が嫌ってる親友を守ろうとしてふはずなのに、自分は嫌われたくないと立場を必死に守っている。
大事なのは自分自身ではなくて親友だと答えたいけど、心の中で天使と悪魔が戦っていて、答えるのをためらう。
もし自分がクラス内で一番の嫌われ者になっても親友だけは守りたい。
心の中の天使が叫ぶ。
いや、自分が犠牲にならない方法があるならそっちを使って自分の立場をキープさせたほうがいい。
しかし、悪魔も天使に負けじと言葉を言い返す。
守るのは親友か、自分か。
迷いに迷ったあげく、私はこう答えた。
「いや、天気予報じゃ今日は雨が降るって言ってたけど晴れてるなと思って。カバンの中に折りたたみ傘持ってきたけど」
結局、悪魔が勝ってしまった。
だけど、折りたたみ傘を持ってきてよかった。
ほっとひと安心しながら、蘭子にカバンの中に入れていた傘を見せる。
中学のときから使っている水色ベースの花柄の傘。
前まで使っていた傘が壊れたときに叔母さんにすすめられて買ったものだけど、使い勝手がいいことから使っている。
私の手の中の折りたたみ傘を視界に入れた瞬間、蘭子の表情がやわらいだ。



