いじめられてからずっと一緒に学校生活をともにしてきたからこそわかることなのだろう。
だけど、末那の声には苦しみも含まれていた。
この声を聞いて胸が張りつめるように痛む自分を心の中で感じる。
仕方ない。
あんまり気は進まないけど、親友が苦しむ姿を見るほうが嫌だ。
うつむいていた顔をゆっくりとあげ、視線を真っすぐにした。
「末那、行くよ。末那がどうしてもついてきてほしいって言うなら、ほっとけないもん。じゃあ今から行くね」
『え、茅乃ちゃ……』
末那の答えを聞くことなく、再びタップして通話を終了させた。
末那に行くと言ったからには絶対に行かなくては!
本当は行かないほうが気が楽かもしれないけど、困っている末那を放っておけないし、嘘をついたことが原因で友情に亀裂が入ってしまうのは、できるだけ避けたい。
自分よりも親友のことだ。
こうしている限り、自分のことをあとまわしにする性格を直すことはできない。
なんて思いながらも、急いで自室に戻り、クローゼットやタンスからお気に入りの服を選んで出した。
今はセンスのことを気にしている場合ではない。
とにかく末那のもとまで行かなくては。
必要なものだけ持ったあと、鍵をかけて家を出た。
だけど、末那の声には苦しみも含まれていた。
この声を聞いて胸が張りつめるように痛む自分を心の中で感じる。
仕方ない。
あんまり気は進まないけど、親友が苦しむ姿を見るほうが嫌だ。
うつむいていた顔をゆっくりとあげ、視線を真っすぐにした。
「末那、行くよ。末那がどうしてもついてきてほしいって言うなら、ほっとけないもん。じゃあ今から行くね」
『え、茅乃ちゃ……』
末那の答えを聞くことなく、再びタップして通話を終了させた。
末那に行くと言ったからには絶対に行かなくては!
本当は行かないほうが気が楽かもしれないけど、困っている末那を放っておけないし、嘘をついたことが原因で友情に亀裂が入ってしまうのは、できるだけ避けたい。
自分よりも親友のことだ。
こうしている限り、自分のことをあとまわしにする性格を直すことはできない。
なんて思いながらも、急いで自室に戻り、クローゼットやタンスからお気に入りの服を選んで出した。
今はセンスのことを気にしている場合ではない。
とにかく末那のもとまで行かなくては。
必要なものだけ持ったあと、鍵をかけて家を出た。



