自分が口にした提案に賛成の声があがって上機嫌でいるのか、もしくはまだテンションが上がったままなのか。
気づかない理由は私にはわからないけど、とにかく満足そうだ。
そっと一瞬だけ蘭子に目をやってから、私も口を開く。
「私も、ら……鹿目さんの提案に賛成だよ」
私が言ったこの言葉で、私たちを取り囲む空気がガラッと変わったような気がした。
今まで蘭子に目を合わせようとしなかったふたりの男子の顔色が徐々に明るくなった。
「まぁ、片桐がそう言うなら……」
「鹿目のプランに乗るか」
男子ふたりの言葉を聞いて、さらに機嫌をよくして鼻歌まで歌いだす蘭子。
すごいな。
自分が提案したものが採用されるだけでこんなに機嫌をよくするなんて。
私だったら、ほっと胸を撫でおろすだけなのに。
目を少し見開いて蘭子をチラッと見たと同時に、蘭子が「修学旅行の計画の紙取りに行く!」と言っていったん席を離れた。
蘭子が紙を取りに行っているうちに、グループの女子が私のほうにそっと身を乗りだした。
「ありがとう、片桐さん」
「へ?」
気づかない理由は私にはわからないけど、とにかく満足そうだ。
そっと一瞬だけ蘭子に目をやってから、私も口を開く。
「私も、ら……鹿目さんの提案に賛成だよ」
私が言ったこの言葉で、私たちを取り囲む空気がガラッと変わったような気がした。
今まで蘭子に目を合わせようとしなかったふたりの男子の顔色が徐々に明るくなった。
「まぁ、片桐がそう言うなら……」
「鹿目のプランに乗るか」
男子ふたりの言葉を聞いて、さらに機嫌をよくして鼻歌まで歌いだす蘭子。
すごいな。
自分が提案したものが採用されるだけでこんなに機嫌をよくするなんて。
私だったら、ほっと胸を撫でおろすだけなのに。
目を少し見開いて蘭子をチラッと見たと同時に、蘭子が「修学旅行の計画の紙取りに行く!」と言っていったん席を離れた。
蘭子が紙を取りに行っているうちに、グループの女子が私のほうにそっと身を乗りだした。
「ありがとう、片桐さん」
「へ?」



