「全員座り終わったみたいだな。じゃあ、そのグループで修学旅行当日の行動を決めるように」
はーい、という大きく聞こえたあと、先生から「修学旅行の計画が終わったグループから終了していいぞ」と指示が出たので、それに従う。
そのタイミングで、蘭子が他のグループのメンバーに向かって身を乗りだした。
「ねぇみんな、せっかくの修学旅行だから、みんなの意見を合わせて計画しよう。いいよね?」
学校のイベントにはあまり積極的ではない蘭子がそんなことを言うのはめずらしい。
他のメンバーは蘭子のテンションに戸惑ってる様子だが、反論することができないでいるらしい。
彼女の機嫌をそこねるとどうなるかわかっているからだ。
だけど私は蘭子とまったく同じ気持ちを抱いていたので反対しなかった。
蘭子以外の周りをなんともいえない重い空気が支配したが、なにも言わないことにははじまらないと思ったのか、もうひとりの女子が小さく手をあげた。
「私、鹿目さんの意見に賛成。みんなは?」
顔は若干引きつっているようだが、なんとか表情をキープしている。
それでも蘭子は気づいていない。
はーい、という大きく聞こえたあと、先生から「修学旅行の計画が終わったグループから終了していいぞ」と指示が出たので、それに従う。
そのタイミングで、蘭子が他のグループのメンバーに向かって身を乗りだした。
「ねぇみんな、せっかくの修学旅行だから、みんなの意見を合わせて計画しよう。いいよね?」
学校のイベントにはあまり積極的ではない蘭子がそんなことを言うのはめずらしい。
他のメンバーは蘭子のテンションに戸惑ってる様子だが、反論することができないでいるらしい。
彼女の機嫌をそこねるとどうなるかわかっているからだ。
だけど私は蘭子とまったく同じ気持ちを抱いていたので反対しなかった。
蘭子以外の周りをなんともいえない重い空気が支配したが、なにも言わないことにははじまらないと思ったのか、もうひとりの女子が小さく手をあげた。
「私、鹿目さんの意見に賛成。みんなは?」
顔は若干引きつっているようだが、なんとか表情をキープしている。
それでも蘭子は気づいていない。



