影と闇

はっきりとした、沖田くんの口調。


それを聞いて末那は、持っていたナイフを床に落とした。


カランカランという音が室内に響く。


末那が両手で頭を抱えはじめた。


「い、嫌……そんなの、認めたくない……」


どこを見ているのかわからない虚ろな目で、左右に動きまわる末那。


しかし、そんな末那に沖田くんはきつい言葉を放った。


「芦谷さんは認めたくなくても、俺が茅乃を好きでいるのは事実なんだ。だから、俺を好きになるのも、茅乃を殺そうとするのもやめて」



「あ……あ……あぁ……」


末那の目から涙がこぼれ落ちる。