怒鳴られることを覚悟していた私だったが、末那が見せたのは予想外の反応だった。
「ははっ。なにやってんだろうね、私。自分の家に火を放って火だるまになって……。こんなになって、大丈夫なわけがないじゃない……」
目をそらし、苦笑いを浮かべる末那。
予想していなかった反応に目を見開く。
「わ、私と話して大丈夫なの? 私、末那にとって裏切り者だよ?」
今の言葉は末那に向けた言葉だった。
なのに、“裏切り者”という言葉を言って、勝手に心が傷ついている。
視線を床に落とし、口をつぐむ。
後悔した。
「ははっ。なにやってんだろうね、私。自分の家に火を放って火だるまになって……。こんなになって、大丈夫なわけがないじゃない……」
目をそらし、苦笑いを浮かべる末那。
予想していなかった反応に目を見開く。
「わ、私と話して大丈夫なの? 私、末那にとって裏切り者だよ?」
今の言葉は末那に向けた言葉だった。
なのに、“裏切り者”という言葉を言って、勝手に心が傷ついている。
視線を床に落とし、口をつぐむ。
後悔した。



