影と闇

慌てて走りだした蘭子に手首を引っ張られ、前のめりの姿勢になった。


急いで第二化学室に行かなきゃいけないことはわかっている。


でも、私の頭の中は末那の顔でいっぱいになっていた。


末那……。


蘭子が言ったことが本当なら、なんでなにも悪くない人を殺したの?


そう問いかけても、当然学校に末那はいないので答えは返ってこない。


学校帰りに、末那のところに寄ろうかな。


また『帰れ!』と言われるかもしれない。


だけど、末那の口から心の闇を聞きだしたい。


そう思いながら、蘭子に引っ張られていた。