影と闇

火の勢いにあっという間に飲み込まれ、火だるまになる末那。


助けを求めたくても、体が動かない。


そこまで想像した直後。


「危ない!」


マサヤさんが私の体に手を伸ばし、私を抱きしめながら床に倒れ込んだ。


「な、なんですか?」


「マズい。階段まで焼け焦げてる!」


嘘……!


「ま、末那は……!」


「末那のことはいいから、とりあえず外に避難しよう」


ダメだよ。


末那を置いて外に避難なんて、できないよ。


2階に末那がいるんだよ?


だったら、末那を助けてあげないと。


「で、でも……」