影と闇

「えっ、においますか?」


「におうだろ。なんていうか……焦げくさいにおいっつーか……」


焦げくさい?


そんなにおいがするどころか、全然におわない。


だが、マサヤさんが異変に気づいた数十秒後、階段から煙が出てきた。


それと同時に、なにかが焼けるにおいがした。


「うっ……!」


マサヤさんが言ったとおり、焦げくさいにおいがする。


鼻と口を手でおさえ、階段の様子を見たそのときだった。


2階が炎に包まれ、火の海と化した。


あれ? だとすると、2階へと消えた末那はどうなるの?


頭の中で、火の海と化した場所に末那がいるところを想像してみた。