影と闇

とりあえず、今は末那へのいじめが再発しないことを願うのみだ。


私があれこれ考えていると、ポンポンと肩を叩かれた。


感触がしたほうに目を向けると、末那がいた。


そっか、今は昼休み中だった。


末那と屋上で昼ご飯を食べようということになって、屋上に来たんだ。


考えながらボーッとしていたせいか、なんの時間か一瞬忘れていた。


「ごめん末那、ちょっとボーッとしちゃって」


「私が悪いの。私が茅乃ちゃんになにも話しかけなかったから」


慌てて両手を顔の前でブンブンと振る末那の姿を見ると、こっちが悪いことをしたと錯覚する。


私も片手を振って対応した。


「そんなことないよ。ボーッとした私が悪いんだ」


そう言ってから小さく笑った。


出会ったときから私と末那はいつも自分を責めるような言い方で、お互いを褒めていた。


それが今になっても抜けないなんて、私たちの友情はいったい……。


私が小さく笑ってから、末那も笑った。


「あはは。親友になってからまったく変わってないよね、茅乃ちゃんって」


「末那こそ。そういう言い方、出会ったときから変わってないよ」