影と闇

「カッコいいね、その服装。似合ってるね」


カッコいいとは言っても、ただカッコいいわけではない。


制服姿でもカッコいい沖田くんが、さらにカッコよく見えたのだ。


私が褒めると、沖田くんはニコッと微笑んだ。


そして、私の手を自分の手と絡めた。


「それじゃあ、行こうか」


「うん」


こくんとうなずき、待ち合わせ場所の公園をあとにする。


公園を出て歩道を歩くと、すれ違う人たちが私たちを見てコソコソと話した。


「今すれ違ったふたり、高校生カップルかな?」


「やばい、超お似合いなんだけど!」