影と闇

「ううん、そんなに待ってないよ」


小さく首を振ってそう答える。


沖田くんがほっと胸を撫でおろすのが見えた。


今は待ち合わせ時間より5分遅いが、私も待ち合わせ時間ギリギリに来たので文句は言えない。


と、突然、沖田くんが私の服装に目を向けた。


「今日の服、すごく可愛いね」


「そうかな?」


「うん、俺の好みで似合ってるよ」


その言葉を聞いて、私は安堵の息を漏らした。


よかった、今私が着ている服装が沖田くんの好みの服で。


安堵の表情を見せたあと、私も沖田くんの今の服装を見た。