「順調だよ。びっくりするくらいに。ベタベタした付き合いっていうわけじゃないけど、仲はいいままだよ」


付き合ってから、沖田くんは毎朝私の家までやってきて、一緒に学校まで歩いてくれる。


私たちが付き合ってると噂が校内に広まっても動揺することなく、他の生徒たちの前で恋人つなぎまでしてくれる。


さらに、沖田くんは数日前から私のことを“茅乃”と呼んでくれるようになった。


私はまだ“沖田くん”のままだが、呼び方を変えなくてもいいと思い、呼び方は変えていない。


「えー、マジで羨ましいんだけど。私も茅乃みたいにカッコいい彼氏ゲットしたいわぁ」