『え、マジ? 沖田くんと付き合うことになったの⁉︎ すごい!』


『驚きだよ。でも、茅乃と沖田くんは美男美女でお似合いだから、付き合うのは当然の流れだよね』


驚きをにじませつつも、嬉しさを漏らしていた。


沖田くんをカッコいいと言っていたのに、沖田くんが私と付き合いはじめたと知っても怒らなかった。


蘭子と理子ちゃんもきっと、沖田くんになにかしらの感情は抱いていただろう。


自分の気持ちに鍵をかけて、私の背中を押してくれたふたりには感謝しなければいけない。


心の中でそうつぶやきながら、蘭子と理子ちゃんに笑顔を見せる。