クラスメイト全員の冷たい視線に耐えられなくなったのか、末那がぷるぷると体を震わせて勢いよく廊下へと飛び出した。
「末那⁉︎」
痛みが引いてきた頬から手を離し、理子ちゃんから離れて末那を追いかける。
私が教室から出ていったあと、うしろからザワッと騒ぎ声が聞こえたが、それをスルーして先に出ていった末那を探す。
【廊下は絶対に走るな! 絶対に守ること】
教室から一番近い廊下にそんな文字が大きく書かれたポスターを見て、走りたくなる気持ちをグッと押し込める。
末那……いったいどこに行っちゃったんだろう。
校舎内のどこかにいることは推理できるけど、それ以外の情報がない。
ひとりで息抜きする子ではなかったから、休憩場所には行っていないと思う。
あたりを見まわしていると、遠くでなにかが派手に割れる音が聞こえてきた。
「え……⁉︎」
今の音、どこから⁉︎
誰が派手な音を出したんだろう。
気になりつつも、ものが割れた音を頼りに階段を上って音の正体を探す。
音がしてから数十秒後、下を向いて歩いた私の視界になにかの破片が映った。
「末那⁉︎」
痛みが引いてきた頬から手を離し、理子ちゃんから離れて末那を追いかける。
私が教室から出ていったあと、うしろからザワッと騒ぎ声が聞こえたが、それをスルーして先に出ていった末那を探す。
【廊下は絶対に走るな! 絶対に守ること】
教室から一番近い廊下にそんな文字が大きく書かれたポスターを見て、走りたくなる気持ちをグッと押し込める。
末那……いったいどこに行っちゃったんだろう。
校舎内のどこかにいることは推理できるけど、それ以外の情報がない。
ひとりで息抜きする子ではなかったから、休憩場所には行っていないと思う。
あたりを見まわしていると、遠くでなにかが派手に割れる音が聞こえてきた。
「え……⁉︎」
今の音、どこから⁉︎
誰が派手な音を出したんだろう。
気になりつつも、ものが割れた音を頼りに階段を上って音の正体を探す。
音がしてから数十秒後、下を向いて歩いた私の視界になにかの破片が映った。



