ふたりに引きはがされそうになっても動こうとせず、いまだに私の襟を掴んでいる。
「はっ。阪口さんに鹿目さん、いくら私を止めようとしてもムダだからね。私は決めたの。私を裏切る茅乃ちゃんを殺すってね」
視界に映る末那の目は笑ってなかった。
末那は本気で私を殺そうとしている。
心の中でそう確信した。
「まだわかんないの? なんでクラスで一番いい立場にいた私が、地味子だった茅乃ちゃんに負けなきゃいけないの⁉︎ なんで私が悪口を言われなきゃいけないの⁉︎」
怒りの矛先は私だけでなく、クラスメイト全員にも向けられていた。
ここにいるのはいつもの末那じゃない。
悪魔や死神にしか見えないよ。
そう思ったと同時に、ガラッと教室のドアが開き、全員の視線が一斉にそちらに向けられる。
入ってきたのは担任の先生だった。
教室に先生が現れた瞬間、まるでなにごともなかったかのように私の襟からパッと手を離し、慌てふためく末那。
末那の様子を見て、蘭子と理子ちゃんが小さく笑った。
他のクラスメイトも笑う気持ちをおさえて末那をじっと見つめていた。
「はっ。阪口さんに鹿目さん、いくら私を止めようとしてもムダだからね。私は決めたの。私を裏切る茅乃ちゃんを殺すってね」
視界に映る末那の目は笑ってなかった。
末那は本気で私を殺そうとしている。
心の中でそう確信した。
「まだわかんないの? なんでクラスで一番いい立場にいた私が、地味子だった茅乃ちゃんに負けなきゃいけないの⁉︎ なんで私が悪口を言われなきゃいけないの⁉︎」
怒りの矛先は私だけでなく、クラスメイト全員にも向けられていた。
ここにいるのはいつもの末那じゃない。
悪魔や死神にしか見えないよ。
そう思ったと同時に、ガラッと教室のドアが開き、全員の視線が一斉にそちらに向けられる。
入ってきたのは担任の先生だった。
教室に先生が現れた瞬間、まるでなにごともなかったかのように私の襟からパッと手を離し、慌てふためく末那。
末那の様子を見て、蘭子と理子ちゃんが小さく笑った。
他のクラスメイトも笑う気持ちをおさえて末那をじっと見つめていた。



