複雑な気持ちが芽生えたことに気づかないフリをして黙って口をつぐんでいると、理子ちゃんのほうに避難していた私に末那がつかみかかってきた。
グイッ!
「ねぇ茅乃ちゃん、なんでよ! なんで茅乃ちゃんがそんな可愛い格好して学校に来るの⁉︎ 許せない!」
教室内に響く叫び声。
それに加えて、末那に襟を掴まれて呼吸の入口がふさがれ、息が苦しくなる。
苦しい……。
だんだんと視界がぼやける私に、末那が狂喜する。
「はは、ははは……‼︎ 私よりも可愛い子を苦しめたらこんな顔するんだ! あはは、楽しい! じゃあ、もっと苦しめてやる‼︎」
えっ⁉︎
お願い、それだけはやめて!
私、親友に苦しめられるのは嫌なの。
それに、これくらいのことで死にたくない。
気持ちが伝わったのか、隣にいた理子ちゃんと蘭子が末那を引きはがしにかかった。
「ちょっと芦谷さん、いいかげん離しなよ! 茅乃が苦しそうじゃん!」
「そうよ。阪口の言うこと聞かないと、このことをせっかち先生に知らせるから!」
しかし、末那は表情を崩そうとしない。
グイッ!
「ねぇ茅乃ちゃん、なんでよ! なんで茅乃ちゃんがそんな可愛い格好して学校に来るの⁉︎ 許せない!」
教室内に響く叫び声。
それに加えて、末那に襟を掴まれて呼吸の入口がふさがれ、息が苦しくなる。
苦しい……。
だんだんと視界がぼやける私に、末那が狂喜する。
「はは、ははは……‼︎ 私よりも可愛い子を苦しめたらこんな顔するんだ! あはは、楽しい! じゃあ、もっと苦しめてやる‼︎」
えっ⁉︎
お願い、それだけはやめて!
私、親友に苦しめられるのは嫌なの。
それに、これくらいのことで死にたくない。
気持ちが伝わったのか、隣にいた理子ちゃんと蘭子が末那を引きはがしにかかった。
「ちょっと芦谷さん、いいかげん離しなよ! 茅乃が苦しそうじゃん!」
「そうよ。阪口の言うこと聞かないと、このことをせっかち先生に知らせるから!」
しかし、末那は表情を崩そうとしない。



