影と闇


☆☆☆

休みが明け、学校に行く日がやってきた。


こんなにウキウキするのはいつ以来だろう。


今までは学校に行くのが憂鬱で、誰かに笑われるんじゃないかと怯えていた。


でも、今日は違う。


私は変わったんだ。


こくんと力強くうなずき、テーブルに置かれていたトーストを口に運ぶ。


数分でトーストを食べ終え、制服に着替えたあと、きちんと身なりを整えて家を出る。


家を出てすぐ伸びをする。


まぶしすぎるくらいに地上を照らす太陽がとても気持ちよく感じられる。


昨日はすごくまぶしいと感じたのに。


太陽のようなミカの笑顔をまともに見られなかったのに、今はさわやかな青空にニコッと微笑むことができる。


これもある計画のおかげだと思う。


しばらく伸びをしてから、ルンルン気分で学校に向かう。


すれ違う人たちがみんな私を見てたような気がするけど、気のせいだと思い込ませてスルーする。


なんでチラチラと私を見るのかと思ったが、気のせいだと思い込ませると気にならなくなった。


学校に向かう途中で同じ学校の生徒と偶然遭遇したときもじっと見られていた。


凝視はしているけど、頬をポーッと赤らめている。


そんなことする必要はないと思うけど。