メッセージを黙読したあと、チラッと末那に視線を向けた。
一番うしろにひとりで座っており、不気味な感じがする。
今の見た目と相まって怖い。
そんな末那は、今スマホをいじってなにかの作業をしている。
顔をうつむかせているせいでどんな表情をしているのかわからないが、無表情だと思う。
理由はとくにない。
ただなんとなくそうだろうと思っただけ。
末那の姿にゾッとしながらも前に向き直り、再び蘭子に目線を送る。
「なんなの、そいつ! マジ許せねぇんだけど‼︎ 私の大事な友達の茅乃を傷つけるなんて絶対許さないんだから‼︎」
いまだに怒っている蘭子。
それに、さっきの言葉に比べて声のボリュームが大きくなってきている。
バスの最前列の席に座っている先生が振り返って目を見開く。
「鹿目、どうした。なにか嫌なことあったか?」
「嫌なこと? ありますよ! せっかち先生、茅乃のスマホに……」
「なんでもないですよ、先生。こっちのことですから、気にしないでください」
不気味なメッセージが届いたことを先生に知らせようとする蘭子の言葉をさえぎり、これ以上騒ぎにならないよう、そう言った。
一番うしろにひとりで座っており、不気味な感じがする。
今の見た目と相まって怖い。
そんな末那は、今スマホをいじってなにかの作業をしている。
顔をうつむかせているせいでどんな表情をしているのかわからないが、無表情だと思う。
理由はとくにない。
ただなんとなくそうだろうと思っただけ。
末那の姿にゾッとしながらも前に向き直り、再び蘭子に目線を送る。
「なんなの、そいつ! マジ許せねぇんだけど‼︎ 私の大事な友達の茅乃を傷つけるなんて絶対許さないんだから‼︎」
いまだに怒っている蘭子。
それに、さっきの言葉に比べて声のボリュームが大きくなってきている。
バスの最前列の席に座っている先生が振り返って目を見開く。
「鹿目、どうした。なにか嫌なことあったか?」
「嫌なこと? ありますよ! せっかち先生、茅乃のスマホに……」
「なんでもないですよ、先生。こっちのことですから、気にしないでください」
不気味なメッセージが届いたことを先生に知らせようとする蘭子の言葉をさえぎり、これ以上騒ぎにならないよう、そう言った。



