【Special room】に向かうためエレベーターに乗ったときと同じ感覚に襲われる。


どんな意味で誰がつけたのかわからない監視カメラがあるみたい。


そう思うだけで体が震える。


このメッセージを送ったのは誰?


なんで私が『大丈夫かな』とつぶやいていたのがわかったの?


怖い。


そのメッセージに恐怖を覚える。


体を震わせたと同時にスマホが再び震えて、顔が強張る。


別の誰かからのメッセージが届いた。


しかし、その送信者が蘭子だとわかると、安堵の息を漏らして胸を撫でおろした。


【茅乃、とりあえずゆっくり休んでなよ!


無理しなくていいからね!】


蘭子……。


先生たちからの大事な話を聞いている最中であるにもかかわらず、私を心配してくれるなんて。


なんて優しいんだろう。


さっき届いたメッセージに恐怖を感じたのが嘘みたい。


「ありがとう、蘭子」


持つべきものは友達だね。


そう思いながら、私は笑顔で蘭子にメッセージを送った。