「ごめんね沖田くん。こっちで済ませちゃうことだから気にしないで」
「そうそう。ここは鹿目さんの言うとおりにしたほうがいいよ。沖田くんって隣のクラスだよね? 私たちのクラスのことよりも今は自分たちのクラスのことを優先すべきだよ」
ふたりの対応でピンとひらめいた。
これ以上余計な心配をかけたくないという私の気持ちを考えて、沖田くんを言葉で軽く突き放すつもりだ。
もしふたりにそんな気持ちはなくても、私は嬉しいよ。
感激の涙が出てきそうになるのをなんとかこらえて床に視線を落とす。
「そうだぞ、沖田。片桐のことは先生たちでなんとかするから、お前は戻りなさい」
ふたりの言葉を聞いて、さっきまで焦っていた先生も沖田くんを言葉で突き放す。
しかし、沖田くんは蘭子たちの言葉をスルーして私のところに歩み寄った。
えぇっ⁉︎
これ以上心配かけたくなかったのに。
彼は、心の中で慌てる私までもスルーする。
私のすぐ近くに来たあと、沖田くんは私の目線の高さまでかがんで顔を覗かせた。
「片桐さん、大丈夫? 体、冷えたの?」
眉をハの字にして心配そうな顔をする彼に、私の周りにいる蘭子と理子ちゃんと先生が目を見開いた。
驚いて当然だよ。
驚かないほうがおかしいもん。
「そうそう。ここは鹿目さんの言うとおりにしたほうがいいよ。沖田くんって隣のクラスだよね? 私たちのクラスのことよりも今は自分たちのクラスのことを優先すべきだよ」
ふたりの対応でピンとひらめいた。
これ以上余計な心配をかけたくないという私の気持ちを考えて、沖田くんを言葉で軽く突き放すつもりだ。
もしふたりにそんな気持ちはなくても、私は嬉しいよ。
感激の涙が出てきそうになるのをなんとかこらえて床に視線を落とす。
「そうだぞ、沖田。片桐のことは先生たちでなんとかするから、お前は戻りなさい」
ふたりの言葉を聞いて、さっきまで焦っていた先生も沖田くんを言葉で突き放す。
しかし、沖田くんは蘭子たちの言葉をスルーして私のところに歩み寄った。
えぇっ⁉︎
これ以上心配かけたくなかったのに。
彼は、心の中で慌てる私までもスルーする。
私のすぐ近くに来たあと、沖田くんは私の目線の高さまでかがんで顔を覗かせた。
「片桐さん、大丈夫? 体、冷えたの?」
眉をハの字にして心配そうな顔をする彼に、私の周りにいる蘭子と理子ちゃんと先生が目を見開いた。
驚いて当然だよ。
驚かないほうがおかしいもん。



