息を吐いたのもつかの間、コンビニの壁にかけられた時計を見ると、集合時間15分前を示していた。
やばい。
私は間違いなく遅れて大目玉を食らうだろうから仕方ないけど、蘭子と理子ちゃんまで巻きぞえにしたら迷惑になる。
心のダメージを少しでも減らすためにも、ふたりを先に行かせるしかない。
「あっ、もう15分前だよ!」
「嘘、本当にやばくない?」
「そうだよ、マジで急がなきゃ!」
壁かけ時計を指さしてふたりに言うと、ふたりは慌てはじめた。
しかし、なぜか私の頭の中は冷静になっていた。
「ふたりは先に行ってなよ。私は必要なもの買ったらすぐに集合場所に戻るから!」
ふたりの背中を押してなるべく心配をかけないように言ったのに、蘭子が目を見開いてしばたたかせている。
「マジ? 茅乃、大丈夫なの?」
「大丈夫。蘭子と理子ちゃんまで巻きぞえにしたくないから!」
私は大丈夫なんだと言ってもなかなか行動しようとしない蘭子に、理子ちゃんが眉をハの字にして蘭子の肩に手を置いた。
「鹿目さん、ここはとりあえず茅乃の言うとおりにしよう。茅乃は大丈夫だって言ってるんだし、茅乃の言葉を信じよう」
落ち着かせるように言っただろうけど、理子ちゃんも内心焦っているのかもしれない。
服が少し乾いているけど、それを台なしにしてしまうくらい体中から大量の汗を流している。
やばい。
私は間違いなく遅れて大目玉を食らうだろうから仕方ないけど、蘭子と理子ちゃんまで巻きぞえにしたら迷惑になる。
心のダメージを少しでも減らすためにも、ふたりを先に行かせるしかない。
「あっ、もう15分前だよ!」
「嘘、本当にやばくない?」
「そうだよ、マジで急がなきゃ!」
壁かけ時計を指さしてふたりに言うと、ふたりは慌てはじめた。
しかし、なぜか私の頭の中は冷静になっていた。
「ふたりは先に行ってなよ。私は必要なもの買ったらすぐに集合場所に戻るから!」
ふたりの背中を押してなるべく心配をかけないように言ったのに、蘭子が目を見開いてしばたたかせている。
「マジ? 茅乃、大丈夫なの?」
「大丈夫。蘭子と理子ちゃんまで巻きぞえにしたくないから!」
私は大丈夫なんだと言ってもなかなか行動しようとしない蘭子に、理子ちゃんが眉をハの字にして蘭子の肩に手を置いた。
「鹿目さん、ここはとりあえず茅乃の言うとおりにしよう。茅乃は大丈夫だって言ってるんだし、茅乃の言葉を信じよう」
落ち着かせるように言っただろうけど、理子ちゃんも内心焦っているのかもしれない。
服が少し乾いているけど、それを台なしにしてしまうくらい体中から大量の汗を流している。



