初恋と、ゆずレモン。

大丈夫、大丈夫。心の中で唱えながら教室に行く。
廊下は大丈夫だった。教室のドアを開ける。
教室はザワザワしていた。
中心にハルとマサがいた。
ハルとマサもこちらに気づいたようだった。
こっちに近づいてきて、
「おはよー、翔。未宇も一緒なんだ」
とマサが言う。ハルはプルプルと笑いをこらえているようだった。
「なーに、笑ってるの?」
未宇は笑いをこらえているハルに言う。言っていいの?いいの?とハルは言う。いーよ!と未宇が返す。ハルが僕らにコソッと
「お前ら、昨日になにかあったな?」
と言った。未宇は
「へぇっ!?」
と言って赤くなる。一方僕は…
「えっ…」
と言って固まった。
なんでバレた?相談はしてたけど、付き合うことになったって言ってないよな?あれ?これがモテる男の勘ってやつか?
と考える。いや、違う。僕らの態度だ(と、思う)。多分そうだろう。
僕はハルにコソッと、
「なんで、分かったの…」
と聞いた。ハルは、
「だって、昨日デートで今日は2人で登校て。バレバレでしょー」
と言った。そうか、モテる男はそんな事を考えるのか。
マサは
「えっ、なに?なんて?」
と話についていけていない様子だった。
未宇は、席に着こうとしていた。
おはよーと楓彩ちゃんと話していた。
僕はハルとマサに
「そうだけど、絶っっ対誰にも言わないでくれよ」
とクギをさした。
マサは、えっ、なんの話?とハルに聞いていた。
(や、やばいな。)
僕はこれからの生活が楽しみと同時に心配になった。