「大丈夫だよ。付き合ってるし。」


言われた言葉に頭がついていかなかった。





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数十分前


11月下旬。


中学3年生のこの時期、私木村遥香(きむらはるか)は


校長先生との面接練習が終わり、


校長室から出てくるところだった。


「ふぅ… 緊張したぁ!!」


出来はまぁまぁだった。


あ…!


「涼介!!面接練習次??」


廊下ですれ違った彼に声を掛けた


「ううん。僕は…次の次?かな」


彼は隣のクラスの鈴木涼介(すずきりょうすけ)。


廊下で会ったら話すし、帰りが一緒だったら


一緒に帰るぐらいの仲の良さ!


「そっか!!」


「面接どうだった…?何聞かれた…?」


おおっと…どうだった…??


んー


「めっちゃ緊張した!! んとね、学校への行く経路とか?あとはなんでその学校にしたのかとか聞かれた!」


「ほかは…?」


「私は将来の夢とか聞かれたかな、?高校で何するのかとか!」


「わかった…ありがとう」


「ううん!頑張ってね!」


「うん…」


緊張するよね…私もあんなに練習したのに


吹っ飛んじゃったもん…



なんてことを考えながら、待機場所の



視聴覚室まで歩いた。


「あ…!教科書…!」