「それはそうと」 社長は取引先のノベルティグッズである卓上カレンダーに目を落とす。 「今日あたりで仕事が一段落するだろ。終わったらみんなで飲みに行かないか」 「社長のおごりですか!?」 即座に絵里奈が食いついた。 社長は一瞬躊躇した後「しょうがねえな」と頭をかく。 「ここのところ忙しかったから、慰労会だ」 「やった! タダ酒!」 一気にボルテージが上がったらしい西村さんが、さきほどとは打って変わって前のめりにパソコン画面と向き合う。