「あのさっ」
勇気を出して話しかける。
「何だよ」
君は、首だけ回してこっちを見る。
「別にたいしたことじゃないんだけど…」
どんどん語尾がちっちゃくなる
一緒に帰ろうって言いたいだけ、なのに…
「なんだよ、急に縮こまってよ〜
言いたいことがあるんならはっきり言えよ」
催促された。
もうこうなったらなんにでもなれだ
「あのね、
今日…
一緒に帰らない？」
私は、笑顔を見せた
「なんだそんなことかよ
だったら素直に言えよ
まぁ…俺も一緒に帰りたかったし…」
「ありがとっ」
君が照れてるのが少し離れててもよくわかる
いつもは素直になれない私だけど、たまに素直になればいいこともあるんだろうな
Fin.
