「なぁ、明後日、結愛の誕生日だよな?」
指切りげんまんの部屋で 昼食中。
晃哉君が私特製の だし巻きを食べながら突然 言った。

「あ・・・4月6日だから・・・そうですね!」

「ふ~ん!そっか」


「あ、晃哉君・・・。
今日、先に帰ってもらっていいですか?
委員会が突然 入っちゃって・・・」

「おう!分かった!」
ニカッと笑いながら返事してくれる晃哉君。この笑顔も私だけ見れる笑顔。
贅沢すぎて、私、甘やかされてるかもしれません。

晃哉君に誕生日を祝ってほしいなんて・・・。
図々しいですよね。
家族でも、まだ祝った事ないのに。