「わ、わぁ~!」

乗り放題券を腕に通して、門をくぐると、
大きな乗り物や お店などが沢山!!!

「あれ、結愛、遊園地 初めて?」
私の反応を見て ぷぷぷ と笑う晃哉君。
あれから、晃哉君は私の事を『結愛』と呼んでくれるようになりました。

好きな人に よびすて されるって とても嬉しい事なんだなって。
自分の名前が特別に思える瞬間。

「そんなに目ぇ光らせてんなら・・・
全部 回ろうぜ!」

「え?ほんと・・・わっ」
私の言葉を待つ前に、私の手を引いて すぐ近くの大きな乗り物へ歩く晃哉君。



「こ、こうやく・・・ん?
これ、頭から落ちたりしませんか?」

「ん、大丈夫~」

私達はジェットコースターという乗り物に乗りました。
乗ったはいいんですが・・・
お、落ちるっっ!!!!

「ひゃ!」
速すぎて声も出ない!

その時、思わず隣にあった晃哉君の左手を右手で握ってしまった。
恥ずかしいけど・・・怖い~!


「結愛~大丈夫か?」

「も、もーちょっと・・・。
手をお貸しください・・・」
あれから、ジェットコースターの余韻があって降りた後も晃哉君の手を貸してもらってます。


「あ~ やべ。」
晃哉君が赤い顔をして もう一つの手で顔を抑えてるのには 気づきませんでした。