「…来年はもっと良いものプレゼントするから、亜紀。」


「今…あたしの名前!」


「もう、恋人なのにいつまでも名字なのはおかしいだろ?」


「…確かにそうだけど。」


「ほら、俺の名前言ってみろよ。」 


「え、今!?」


「当たり前だろ?ほら…」


「…康太。」


「はい、よく出来ましたー!」

佐藤はそう言って、あたしの髪をクチャクチャにした。


「ムカつくー!!」


その時


「それでは今から、イルミネーションのライトアップを始めます。」


声が聞こえた。


「皆さんMerry Christmas!!」


「司会者の声、高いねー。」

「だな。」


「Merry Christmas、康太。」


「Merry Christmas、亜紀。」


そしてあたし達は手を繋ぎ、ライトアップを康太と見た。


あたしは今年最後の【LastChristmas】を迎える事が出来た。

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❅fin❅