ただ、そばにいたいだけ。



あれ、もしかして。
わたし、1人で楽しんでる……?
幸せに浸りすぎて気づかなかったけど、さっきから子供みたいにはしゃいでるのはわたしだけ?


さっきまででかいでかいとはしゃいでいた自分を思い出してやらかした、と思った。


よ、よく見たら微かに笑ってるんじゃなくて嘲笑ってるとか……あるかも。


わ、わたしのばか。大バカだ。
なんでひとりで楽しむの。


考えててもしょうがない……そう思ったわたしは恐る恐る口を開いた。


「あ、あらたくん」



「なに」



「えっと、ごめんね…、」


相変わらず無表情の新くんに、やっぱり楽しんでたのはわたしだけだったのかな、って思った。



「は、なにが」



「新くんつまらないよね…ごめんね、わたしばっかり」



視線を下に向けるわたしに新くんは予想もしてなかったことを言ってきた。




「つまんなくない、別に」



驚いて顔をあげるわたしに、新くんは続けた。




「無口なのは元々だから」



”気にすんな”



新くんって、ずるいと思う。