「いいだろぉ?テリアちゃんよぉ」

「こ、困ります…」

木造校舎目の前の砂浜。

盲目のテリアが、数人の男子生徒達に絡まれている。

小柄で大人しいテリアは、すぐにタチの悪いヤンキー達に目を付けられたようだ。

「紀州だっけ?あいつはシュギョーシュギョーで構ってくれねぇんだろ?俺達がテリアちゃんと遊んでやんよ。オラ、あっちの人の少ない方行って、俺達と楽しもうぜぇ?」

「心配いらねぇよ、ちょっとお話するだけだからよぉ?」

ニヤケてテリアの水着姿を見る顔は、どう見てもちょっとお話という感じではない。

これはテリア、貞操の危機か。

という所で。