先日、天神学園に留学中の美緒達から、突然連絡が来た。

いつもの近況報告ではなく、正式に将軍に謁見したいとの旨。

「何かあったっけ?メンドクセェ式典の段取りとかよぉ」

「ううん、そういうのは特に予定入っていないから…アレかなぁ?私達の時みたいに、リュークか美緒に、許婚になりそうな相手が出来たとか」

若かりし頃の嬉し恥ずかしな思い出を蘇らせる奥方様(『天神の系譜の奇妙なオムニバス』参照)

そうこうしていると。

「将軍様、奥方様にお伝え致します」

家臣が深々と平伏しながら伝えに来た。

「リューク様、美緒様、豆柴様がご到着されました」