さすがに朝から行くのは無理だったけど、遅刻で学校に来た。

とは言っても、保健室だけど…

お昼近くにお家を出て校門を潜って職員室に行き、遅刻カードを書いてから保健室に来た。

コンコンコン…

『おー、おはよう!笹山さん。来られたね!』

「はい、来ました。遅刻ですけどね…」

『いやいや、遅刻でもなんでも来られたことが偉いよ!やるじゃん!』

「少しだけ頑張りました。」

『そういう感じで良いと思うな。肩の力抜いていこう!』

「そうします。何か、来られただけで、私偉い!とか思っちゃいました。」

『それ大切だよ!自分も褒めてあげないと!今日も頑張ったね!って。それだけでも心の持ちようはやっぱり違うからね。』

「そういうものなんですか?」

『そういうものなんです!』

服部先生は、いつものかわいい笑顔で微笑んでくれた。