「豊姫、おまえの名前は今から愛だ」 屋敷についてから私は徳川殿にそう言われ 家臣の忠勝殿に部屋まで案内してもらった。 …… 「ここがあんたの部屋だよ。」 「ありがとうございます…」 「分かんないこととかあったら聞けよ?」 忠勝殿は優しくそう言って行かれてしまった。 わかんないことだらけだよ… 私は豊臣家の城を出たこと、 もう、三成様に会えないこと そんなことを考え始めた。 そしたら、涙が止まらなかった。