僕はただのbarのオーナーです






翼の心配に笑って答える。

確かに体がだるいし、気分もいいとは言えませんが大丈夫だと思います。













「いつもなら言わねぇけどさ。
お前、今日はなんの日か分かってんのか?」













私より辛そうな顔で言ってくる翼。

翼の言葉に、カレンダーを見る。
丸がつけられた今日。

あぁ。
もうあれから12年も経つのですか。












『そういえば、今日ですねぇ。
しかし、辛いのは貴方も同じでは?』


「…………」


『図星…ですね。』