僕はただのbarのオーナーです






翼に声をかけると、私はお風呂場へ。
翼はリビングへと行きます。

私たちは仕事がある日だけ同じ家に帰ります。

普段は別々のマンションに住んでいるのですが、仕事があるとその後処理が上乗せであるので一緒の方が楽なんです。

そのために一室借りているのですが、その家賃は割り勘で払っています。

自室はもちろん自分持ちですが、裏の職業ですから一回の仕事で恐ろしいほどの金額がもらえるので家賃滞納などありえません。

不覚にもかぶってしまった赤のソレと泡を落とし風呂から上がります。

スウェットを着てタオルで髪を拭きながらリビングにいる翼のもとへ。







『あがりましたよ。』


「りょーかい」









軽く返事をして立ち上がりしていた作業もそのままにお風呂場へ向かう翼。

全く………

片付けをするか、キリのいいところまでやるか。
どちらかにしてからにしていただきたかったですね。


机の上に散乱した手入れ途中の銀のソレをみてため息をつく。

ソファに腰掛けて手入れ途中のソレを手入れしていく。

後ちょっとだったらしく、すぐに終わったので自分の分のソレと舞蝶が彫刻された黒のソレを手入れしていきます。