翼さんと千里が笑う。

この人達は大きい人だ。
翼さんも兄貴も大きくていつまでも憧れだ。

千里だって、迷いなく裏入りした姫もかっこよく見える。





「またな、汐。」


「元気でなー」


「銀楼は頼むぞー!」





barを出ようとした俺たちに翼さん、千里、姫の順で声をかけてくる。

ひらっと手を振って、barを出た。

またいつか会えると信じて。