リオくんとの距離は、ベランダから10センチ。




「ここが西條の応援席だ」



先輩に連れられて、やっと体育館の二階のギャラリーについた。



荷物を置いて席に座ると、下のコートでは、すでに初戦の学校の練習が始まっていた。



「おっ!やってるやってる」



先輩は私の隣に腰を下ろしながら、楽しそうに呟いた。



「西條は3試合目でしたっけ?」



「そ、これからウォーミングアップ」



「がんばってくださいね!」



「おうよ」



コートでは、選手たちがドリブルシュートの練習をしている。



選手たちがシュートを決めるたび、掛け声が聞こえてくる。



この練習の雰囲気とか、やっているメニューとか、すごく見覚えがあって。



「うわ、懐かしいなぁ……」