リオくんとの距離は、ベランダから10センチ。




せっかく先輩に会えたのに、名残惜しいけど……。



「あっ。じゃあ私、そろそろ行きますね!

センパイも試合頑張ってくださいね」



ペコッと頭を下げて、先輩に背を向けた。



「あ、おい!

待てよ!」



だけど歩き出した瞬間、とつぜん後ろから腕を掴まれた。



……ドキンッ。



驚いて振り返る。



すると先輩は私が歩き出した方向と、反対の方向を指さしながら。



「……応援席、こっちなんだけど」



「え……。

~~~ッ//!」



その瞬間、顔から火が出そうなくらいにボッと熱くなった。



うわぁあ~恥ずかしい//



先輩の前でこんなドジしちゃうなんて……//