そこで私は彼を見つけた。


ちょっと長めのサラサラした髪の毛。身長は


そこまで大きくはないけど、スラッとした体


型をしている。目はビーズのように大きくて


、私はその瞳に吸い込まれてしまいそうだっ


た。


名前もわからない彼は、私のことを見ること


もなく、そのまま立ち去ってしまった。


『すごいかっこよかった。やっぱ先輩ってか


っこいい。』


初めてこの学校に入って入ってよかった。っ


て思える瞬間だった。







しかしそれ以来、彼に会うことはなかった。