「佐伯!!!ありがとね!」 歩き出した佐伯に大声で叫んだ。 佐伯は振り返って 「声でか!!おうよ!」 っといつも通りの笑顔を見せてくれた。 いつも通り。なわけはないか。 気を遣ってるのかな。 やっぱり友達のままでっていうのは 私のわがままだ。 でも 友達として また普通にお酒が飲める日が来ることを考えれば やっぱり幸せだな。と思う。 「よし!」 私も帰ろう。 自分の家に。 そしたら家にある、竹下の私物を見て。 またちょっと泣くんだろうな。