「えっと…この問題は…」
「うん」
そう返事しながら、柊くんは何故だか自分のシャープペンを動かして、ノートに何か書き込み始めた。
問題が書いてあるページの隣のページに。
控えめな小さい字で。
っ、、!!
書かれた文字を見て、私の顔は再度火照りだす。
柊くんったら!!
バッと顔を上げると、満足そうに微笑む彼の姿。
もうっ!!
こんな時までからかわないでよっ!!
『近いね、きょり』
わざと煽る柊くん。
私が意識しちゃってるのをわかって…。
やっぱり、時々意地悪だよ、柊くん。
問題の解き方を頑張って説明するたびに、彼の声が耳にかかってドキドキする。
シャープペンを持つ綺麗な手。
シュッとした横顔のライン。
教室でこの距離で見られるなんて、すごくレアだ。



