耳元で笑みを浮かべながら話す柊くんに途端に心臓が速く鳴りだす。
もう…柊くんの意地悪っ!
少し前の私なら、絶対こんなことしなかったのに。
私はアイスの袋を開けて、ゆっくりとひんやりした煙をだすそれを口に入れた。
「学校で食べるアイスは格別なんだよね〜どう?美味しいでしょ?」
嬉しそうにこちらを見る柊くんに、コクンと頷く。
美味しい。
ソーダの爽やかな甘さがゆっくりと口の中で溶けて。
真上にある雲ひとつない青空とよくマッチしている。
「前に、調理室の掃除を手伝ったことがあって、それから定期的にあの冷蔵庫にアイス隠してくれてるんだ」
「うわ〜そうなんだ…」
さすが、先生たちからも好かれる人気者の柊くん。
「まぁ、運動部の子たちが氷食べるのと同じ感覚だよね〜。あ、でも他の人には内緒ね?」
「…うんっ」
柊くんは、本当に私にだけ教えてくれてるのかな。
柊くんはみんなのものなのに。
私にしてくれることを、他の子にも同じようにしてたら…。
少し嫌だなと思った。



