学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます



「小さい時に何回かママと友達と来たかな。中学に上がってからは来たことないかも」


小さい頃はよく、悠ちゃんも一緒に来たことがある。


あの頃は芝生の広場が目の前に広がってるだけでワクワクして走り回ったもんだ。


「友達…」


「あ、うん。1人だけいるの。年は離れてるから学校が一緒になったりしたことはないんだけど、家が隣で」


やっぱり、私は友達いないように見えるよね…。


「幼なじみ、か」


「そんなとこです」


「「……」」


気まずいっ。


でもきっと、気まずいと思ってるのは私だけだよね。


なんか話しかけないと…。


って…。


なんで私、こんなに必死なんだろう。


まるで、柊くんに嫌われたくない見たいな。