「…変、だから」
「変?何が?」
「…私みたいなのが、こんなことしても似合わないし、変だから」
「はぁ?誰かに言われた?さっき、あの子たちにいいねって褒められたばっかじゃん」
「んー…」
「ダメだよ〜今日は1日その髪型でいるの!お菓子のお礼にってさっき約束したよね〜?」
「あっ、」
そうだ。
鈴香ちゃんがあんまりお菓子をくれるもんだから、私も何かあげなくちゃと思って考えてたんだ。
「それなら1日その髪型でいてよ」って言われちゃったっけ。
だけどやっぱり…。
「あ!ヤギー!ヤギだヤギ!ねぇ、土田!これってエサあげられるの?」
柊くんと2人でヤギ広場を見てた土田くんに、鈴香ちゃんが声をかけた。



