学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます



「去年から同じクラスだし、俺なんとなく勘付いていたよ」


「っ、、」


「でも、全然動き出さないからみんなにバレたくないのかな〜って思ってて。でもこの間から急に積極的だからやっぱりなって」


「……」


「何も言わないってことはそうなんだ」


「そうだったら何」


土田は何も悪くない。
だけど、さっきの今だ、俺のよくわからないこのイライラはなかなか治らない。


「ちゃんと言ってあげたら?」


わかってることを他人から言われるのはあまり気持ちのいいことじゃない。


今まで、どんなことも難なくこなせていたのに。


静音のことになるとどうも気持ちが乱れるな。


「わかってるよ。ちゃんと言う」


「うん。その方が俺も都合がいい」


「え、?」


「いや、なんでも。…あ!高城さんたち〜!チェックポイントあったよ〜!」


土田は濁したまま、振り返って2人に声をかけた。


なんだよ。


都合がいいって…。


ん?


もしかして…土田って…。